ダイエット目的のジョギングで、走る事が好きになることは多い

マラソンを第一目標にすると、挫折しやすいというのなら、いったい何を目標にすれば、走るのが好きになるというのだろうか?

目標が大きすぎると、中々続かない事が多いと述べましたが、別の目的で走り始めて、それがきっかけで好きになる事も大いにあります。私の場合はダイエットでした。思春期に食べたいだけ食べた体は、社会人になってもそのままでした。リンゴダイエット、サプリメントダイエット、断食ダイエット、流行のものは全て試しましたが、ダメでした。

分かりきった話なのですが、食事の量とバランス、運動をセットで行わないと、ダイエットは上手くいきません。私は、食事制限は辞めて、思いきって走る事にしました。もちろん、格好、時間、距離など決めずに走りました。2日に一度のペースで走りました。最初は10分ぐらいで始めました。2週間ほどすると、体重が減り始めました。体重計に乗るのがだんだん楽しくなると、食事に対しても意識するようになり、自然と暴飲暴食が少なくなりました。走る時間も徐々に伸びて、3か月後には1時間程度走れる様になりました。

体重が減る喜びで、ジョギングが楽しくなり、またジョギングする事で、さらに体重が減るという嬉しい連鎖反応が始まりました。体重が減った事で、心肺機能も良くなり、足の負担も軽減され、走行距離、時間も伸びていきました。そして走り終わった後の、脱力感の気持ちいいこと。ここまでくると、雨などで走れない日が続くと、走りたくて
うずうずしてきます。

ふと気づくと、ダイエットの材料に過ぎなかったジョギングが、趣味のジョギングになっていたりします。ダイエットの大敵は、リバウンドです。しかし、ジョギングが趣味になってしまえば、リバウンドの恐れもなくなります。なんと素敵な一石二鳥!ことの始まりはダイエットで、嫌々走っていても、走る事が好きになる可能性は十分あります。好きにならなくても、走る事への苦痛が無くなると思います。

マラソン選手の場合、体力・技術の充実している20代後半~30代前半で好タイムが出るのに対し、市民ランナーにおいては、30代以上の中高年者が好タイムを叩き出している場合が多いのです。マラソンは全身を酷使するので、単純に体力の優劣で考えれば、加齢するほどタイムは落ちると言う理論になる訳ですが、精神面なども大きく影響しているのでしょう、マラソン後半戦で、どんどん追い抜いていく中高年者の脚力のすごさを目の当たりにして脱帽しました。これも、細く長く
地道に走り続けた結果なのだと思います。

知人の中高年者ランナーに始めたきっかけを訪ねたことがあります。その人は、人間ドックの結果が良くなくて、運動不足解消の為に始めたのだそうです。それが、いつのまにやらフルマラソンを走るまでになっていたという事です。誰に勧められた訳でなく、一度挑戦してみたくなったそうです。人それぞれ目的が違えど、走る事に楽しみを見出すと、いずれマラソンの道にたどり着くのです。