行きはマラソン、帰りは電車で小旅行を楽しむ

道路でマラソンの練習をする事に慣れてきて考える事が有るとするなら、帰り道の辛いことではないでしょうか。道路で42キロを走ろうと思うと、21キロ地点で折り返して帰ってくるパターンで、スケジュールを立てませんか?私も、途中で折り返して走っていたのですが、慣れとは恐ろしいものです。最初の頃は、走り切った満足感で気にならなかったのですが、長距離練習の回数が増えるにつれて、折り返し後半のランニングが辛くなってきました。「行きはヨイヨイ。帰りは辛い。」疲労感に加えて、お馴染みの景色に慣れが生じ、ときめかなくなった自分がいました。

そこで思い立ったのが、往路はマラソンで行き、復路は電車やバスなどで帰って来るというプランです。こうすると、今まで走った事の無い場所まで走る事ができます。マンネリ気味のランニングルートに、新しいパターンが加わったことで、またヤル気が復活しました。日帰り旅行雑誌を片手に、トレーニング場所を選定するのは楽しいものですよ。景色の良い所で走りたいと思うけれど遠いという場合などは、往路から電車で出発し、走りたい場所で下車して走る方法もあります。走りきったら、復路も電車に乗って帰れば良いのです。

長距離を走る場合は、最低3か月前からトレーニングを積んでいくのが良いと思います。初めての場合は、その倍の6か月前から準備するのが、体に無理がなく良いと思います。そして、トレーニングは長距離をガンガン走ると言うよりは、短い距離でも良いので、出来れば毎日、無理なら週に何回と決めて、とにかく続ける事が大切なのです。

スポーツにおいて、辛いことを乗り越えてこそ、その先に成果が有るという考えが定着しています。その考えは、素晴らしいと思います。しかし、辛いことを乗り越える努力ばかりでは、いつか疲れて辞めてしまうかもしれません。ここでは、自分が決めたマラソンを完走する為のトレーニングを模索しているのですから、辛い厳しいばかりでなく、楽しい面白い事もどんどんやっていけばいいと思います。

片道切符を持って、マラソンに出かける場合の一番のおススメは、「温泉プラン」です。温泉がなければ、銭湯もいいですよね。走った後の温泉は、体のケアにも有効なので、ランナーにとっては最高の組み合わせだと思います。大手出版社から、地域別の日帰り温泉マップが、毎年発行されています。この様な旅行雑誌を活用して、マラソン小旅行を計画するのも楽しいと思います。

長距離の練習は、孤独との戦いになります。特に一人での練習は、続けていけるかが、大きなカギとなります。旅行にこだわらず、おいしいものを走って食べに行くとか、走り切った自分へのご褒美をセットにして、楽しみながら走ってください。時に走る事が目的ではなくて、旅先のお楽しみが目的になる事もあるかと思います。不本意ですか?いいえ、それでいいのです。走り続けている自分がいるのは事実なのですから。細く長く続けて行くことが大切なのです。