走る事の爽快感が体に染み込むと、ランニングが好きになる

まだ、走ってない人や、走り始めたばかりの人は疲労感ばかりで辛く感じるかもしれませんが、走り終わった後の爽快感を是非体感して欲しいのです。

私が学生の頃走っていた時は、疲労感と、喉、鼻といった粘膜部分が焼けたような感覚に襲われ、次の授業を受ける気力も失せたものです。走っても疲れが残るだけなのに、爽快感だなんて、ただのキレイごとだと本気で思っていました。それが、体でこの感覚を覚えてしまうと、やみつきとまでは言いませんが、運動不足などになると「あー走りたい!」というセリフを言ってしまうようになるのです。

ランナーズハイという言葉を聞いたことはありますよね?長時間走り続けていると気分が高揚してくることです。エンドルフィンというモルヒネに似た神経伝達物質が分泌され、爽快感につながるというものです。脳内麻薬とも言われており、苦痛などから解放し多幸感をもたらすことからそう言われています。脳内麻薬と言っても、怪しい薬ではなく、体内に自然発生するものですので、当然害などはありません。走る事で疲労が増して、苦痛物質が増えると、脳が辛さを爽快感に変えていただなんて、走る事が好きになるまでは、思いもしませんでした。という事は、私もこの脳内麻薬によって、マラソン好きになったのでしょうね。人間の体って、上手くできてますよね。外からの刺激に対して、自己緩和できる能力を備えているのですから。

上記のことを踏まえて考えると、走る事の爽快感が体に染み込めば、ランニングが好きになるという事になりますよね。では、どうやって走るかという事です。長時間走り続けているとエンドルフィンが分泌されるのですが、全くの初心者の場合は、少しの時間走るだけでも、効果があると思います。今まで、体を酷使することなく生活してきたのですから、10分走り続けるだけでも体にはかなりの負荷がかかっています。これを、エンドロフィンが分泌されるスイッチとして、10分間ランニングからはじめてみましょう。

私の体験から言うと、走った後は脱力感と開放感でなんとも言えない爽やか感で満たされます。これが、ランナーズハイなのかなと思います。感じ方には個人差があると思いますので、どんな感じなのか体感したい方は、是非走ってみて下さい。

10分ランで、気持ちよさが実感できたら、1分ずつ走行時間を増やして行きましょう。時間を増やすタイミングは、自分の体が教えてくれます。走り慣れて、体に耐性が出来てくると、10分ランで満足出来なくなってきます。もっと爽快感を味わいたくて、走りたい願望が出てくるはずです。その時が、時間を増やすタイミングです。ここでは、時間で話をしましたが、距離を測って走っても良いと思います。自分の走りやすい管理方法で構いません。大事な事は、急激に負荷をかけないことです。体が爽快感を覚える前に、プレッシャーで挫折する事になります。急がば回れで、ゆっくりいきましょう。その方が、足腰を始め、体の器官を故障する事なく、心技体が成熟していきます。