フルマラソンでの達成感は、これからの人生に必ず役に立ちます

初めてのフルマラソンは、どうでしたか?自分の思うタイムでゴールできましたか。完走はできたのでしょうか。

走り終えた今、皆さんの手の中には沢山の成果が入っている事と思います。走り切れた自分を、思いっきり褒めてあげてください。

日々練習を重ね、辛くてサボった事もあったと思います。その度に自分を奮い立たせて、また走りだしたり。レース中には、足が痛くて辛くいし、歩きたい衝動に駆られるし、葛藤と闘い「何でマラソンなんか、走るって言ったんだろう。最初で最後のチャレンジだな。」と自問自答しながら走った人もいると思います。

私も走りながら、色々考えました。亡くなる前に「走馬灯のように駆け巡る」という言葉が有りますが、まさにそんな感じで、過去の記憶が次々と頭をよぎるのです。調べてみると、亡くなる前は脳が一時的に活性化され、精神状態が高まるから、走馬灯がよぎるそうです。マラソンも、エンドルフィンの作用で精神状態が高まるので、同じ状態になります。この体験で、過去への感謝、反省、後悔などいろんな感情が溢れてきました。走りながら泣けてくるのは、辛くてと言うより、感謝の気持ちが溢れたからでした。今こうして走れている事の幸せを感じながら、一歩一歩踏みしめて走っていました。

「もうだめだ!」を、何度も繰り返し、たどり着いたゴール。あなたも、ゴールの瞬間に今までの辛さが一瞬にして感動に変わったのを、体感しましたか。

走った後を振り返ると、そこには自分が走った足跡が残っています。それは自分が走ったという証明です。途中で歩こうが、止まろうが、ここまで来れたのは、事実なのです。私は、フルマラソンを完走しました。そのことは、今でも私の誇りです。特に良いタイムでもありません。でも、完走したのは事実です。以前は42.195キロの距離は果てしなく遠く感じたものですが、今ではさほど感じません。それどころか、「走れば5時間、歩けば7時間でいけるな!」などど、すっかりマラソン中毒者の考えをするようになりました。

マラソンでの達成感が、今の私を支えています。「あれだけ辛かった、フルマラソンを完走出来たのだから、私に出来ない事は無い!」といつも思う事ができるのです。仕事においても、人生においても、粘りがでて、諦めなくなりました。

マラソンと生きるという事は似ていると思います。走る道中、楽しい時もあれば、苦しい時もある。長い人生にも同様の事がいえると思います。この先もっと辛いことがあるかもしれないけれど、きっと乗り越えられると思っています。何の根拠もありません。ただ、フルマラソンを完走しただけです。たったそれだけでも、自信を持った人間は、物事を成功へ導く、無限の力を持っているものだと思います。

自分の人生の角度に変化をつけたいのなら、一度フルマラソンで達成感を味わってみてください。その体験がきっと、あなたを後押ししてくれ、人生観を変えてくれると思います。