Monthly archives: 4月 2015
フルマラソンでの達成感は、これからの人生に必ず役に立ちます
初めてのフルマラソンは、どうでしたか?自分の思うタイムでゴールできましたか。完走はできたのでしょうか。
走り終えた今、皆さんの手の中には沢山の成果が入っている事と思います。走り切れた自分を、思いっきり褒めてあげてください。
日々練習を重ね、辛くてサボった事もあったと思います。その度に自分を奮い立たせて、また走りだしたり。レース中には、足が痛くて辛くいし、歩きたい衝動に駆られるし、葛藤と闘い「何でマラソンなんか、走るって言ったんだろう。最初で最後のチャレンジだな。」と自問自答しながら走った人もいると思います。
私も走りながら、色々考えました。亡くなる前に「走馬灯のように駆け巡る」という言葉が有りますが、まさにそんな感じで、過去の記憶が次々と頭をよぎるのです。調べてみると、亡くなる前は脳が一時的に活性化され、精神状態が高まるから、走馬灯がよぎるそうです。マラソンも、エンドルフィンの作用で精神状態が高まるので、同じ状態になります。この体験で、過去への感謝、反省、後悔などいろんな感情が溢れてきました。走りながら泣けてくるのは、辛くてと言うより、感謝の気持ちが溢れたからでした。今こうして走れている事の幸せを感じながら、一歩一歩踏みしめて走っていました。
「もうだめだ!」を、何度も繰り返し、たどり着いたゴール。あなたも、ゴールの瞬間に今までの辛さが一瞬にして感動に変わったのを、体感しましたか。
走った後を振り返ると、そこには自分が走った足跡が残っています。それは自分が走ったという証明です。途中で歩こうが、止まろうが、ここまで来れたのは、事実なのです。私は、フルマラソンを完走しました。そのことは、今でも私の誇りです。特に良いタイムでもありません。でも、完走したのは事実です。以前は42.195キロの距離は果てしなく遠く感じたものですが、今ではさほど感じません。それどころか、「走れば5時間、歩けば7時間でいけるな!」などど、すっかりマラソン中毒者の考えをするようになりました。
マラソンでの達成感が、今の私を支えています。「あれだけ辛かった、フルマラソンを完走出来たのだから、私に出来ない事は無い!」といつも思う事ができるのです。仕事においても、人生においても、粘りがでて、諦めなくなりました。
マラソンと生きるという事は似ていると思います。走る道中、楽しい時もあれば、苦しい時もある。長い人生にも同様の事がいえると思います。この先もっと辛いことがあるかもしれないけれど、きっと乗り越えられると思っています。何の根拠もありません。ただ、フルマラソンを完走しただけです。たったそれだけでも、自信を持った人間は、物事を成功へ導く、無限の力を持っているものだと思います。
自分の人生の角度に変化をつけたいのなら、一度フルマラソンで達成感を味わってみてください。その体験がきっと、あなたを後押ししてくれ、人生観を変えてくれると思います。
ドキドキ大会前日!どう過ごせばいいの?事前準備~エトセトラ
ついに大会前日。今日1日、どう過ごしていいのやら!?舞い上がっていてはいけません、粛々と準備をしましょう。
まずトレーニングです。ウォーキング、ジョギング、ランニングをそれぞれ10分こなします。あとは、ストレッチを充分におこないます。トレーニングは、これで完了です。物足りなくても、今日は我慢するのです。
次に食事です。3日ほど前から、糖質中心の食事に切り替えているので、大会前日も同じように、糖質中心にします。追加として、食物繊維の多い食べ物は腹痛の原因になるので控えます。便通が悪くてレース時に便意が生じる事を心配するのであれば、2日前までなら食物繊維の多いものを食べてもいいと思います。あまり頑固な便秘の場合は、薬などであらかじめ調整しておくことをお勧めします。
お風呂について。疲労回復、血行促進、スムーズな入眠に効果が有りますから、必ず入りましょう。交感神経を刺激しないように、ぬるめのお湯にゆっくりつかりましょう。
睡眠について。7~8時間の睡眠を確保しましょう。大会当日の起床時間は、スタート時間の4時間前になりますから、10時スタートの大会であれば、当日6時起床。前日22時就寝となります。緊張して寝付けなくても、目をつぶって安静にしていれば、ある程度の疲れは取れます。まずは、決めた時間に寝床に入りましょう。
大会当日の準備をする。大会の受付票、ウエア上下、靴、着替え、レース中の軽食、絆創膏などの救急セット。健康保険証は急病、怪我の時に必要になりますので、必ず忘れないようにします。会場では、手荷物預かり所などが有りますが、大変込み合うので、出来るだけコンパクトにまとめて、持っていくようにします。
上記が、前日にやっておくべきことになります。後は、リラックスしてゆっくり1日を過ごす事です。寝すぎたりせず、いつもと同じ時間に起きて、起床リズムが狂わないようにしましょう。
大会当日は、腹痛防止の為、栄養ドリンクや、冷たいものを飲まないようにします。トイレが近くなるので、コーヒー、紅茶などのカフェインが入った物を飲まないようにします。朝食は、白米、パンといった、消化が良い炭水化物を選んで食べます。水分補給については、あまり飲み過ぎると、トイレが近くなりますが、当日朝は緊張もある為、水分不足になりがちです。朝起き掛けに1杯の水を飲みます。この時、冷水は腹痛の原因になるので避けます。その後は、ひと口飲みで、数回から数十回にわけて、時間をかけて飲みます。こうする事で、体内に十分水分がいきわたります。これは、スタート直前までやってOkです。トイレが近い人は、飲む回数を加減しても良いです。
出発は、早朝になると思います。早朝とスタート時では、気温の差がかなりあります。ランニングウエアの上に、ジップアップ式の上着を着るなどして、保温に努めましょう。特に、足の冷えは故障につながりますので、ジャージなどで足全体を暖めましょう。
大会までの練習、長距離練習は2週間前までに終了するべし
大会が近づき、体作りも最終仕上げの段階に入る頃、注意するポイントがあります。それは、トレーニングの量をコントロールする事です。良いタイムが出したいばかりに、オーバートレーニングで体調を崩してしまっていては、今までの努力が水の泡です。大体、大会の一月前から、トレーニングを減らしていくのが良いです。毎日トレーニングする人と、3日に1度トレーニングする人とでは、トレーニング内容に差が出ますが、ここでは、3日に1度のトレーニングの場合、を想定して書いてみます。走り方は、①時間を決めて走る②距離を決めて走る、この2本立てで行います。
大会4週前までは、①1時間30分~2時間、②15キロ、で走ります。
大会2週前までは、①1時間~1時間30分、②10キロ、で走ります。
大会前日~2週間前までは、①30分、②5キロ、で走ります。
2週間おきに、トレーニングを減らしていきます。どうしても、20キロを超える長距離が走りたい場合は、最低でも大会2週間前までには終了してください。普段の生活をする分には、2週間あれば疲労感は感じなくなります。しかし、大会を控えている場合は、出走した時に、足が重い事にすぐ気付く程の疲労が残っているのです。疲れていないように見えて、出走後2週間以内では、長距離走の疲労は解消されない事を理解しておきましょう。
私も過去に苦い経験があるのですが、タイムを上げようと、事前に本番と同じ距離を走って、体に覚えさせるつもりで、大会1週間前に走りました。まさか普段から走っているし、1週間もあれば疲労は解消されると思っていたのです。その考えは、非常に甘かった!!大会直前に軽くジョギングするだけでも、足が鉛の様に重いのです。タイミングを逸脱したアイシングは効果も無く、結局筋肉痛が残ったまま、大会に出ることになりました。結果は散々で、途中の関門を通過出来ずにリタイアとなりました。あれ以来、2週間を切ってからの長距離練習はしなくなりました。トレーニング不足から来る不安感に惑わされても、大会直前はじっと我慢で、軽いメニューをこなしながら、体調を整える事に専念しましょう。
①②③の流れでトレーニングしていきながら、疲労を溜めず、現状の体力を温存していきます。このメニューをこなして、疲労が抜けない場合は、運動時間、運動量を少なくしてください。ただし、全く運動を辞めてしまうと、走る感覚まで無くしてしまうので、毎日の運動は少しずつでも行ってください。体力を温存しようと、何も運動しないのは、逆効果になります。
食事の取り方は、レースの3日ぐらい前から始めます。食事の量は変えないで、糖質の食べ物を増やします。1日の食事量の7、8割を、パン、米、うどん、餅にします。栄養バランスが偏るので、野菜、フルーツをとりつつ、ビタミンや鉄分のサプリメントを利用すると簡単です。食べなれていない食品や、生ものはお腹を壊すことがあるので控えます。マラソンでは、疲労物質を分解する為に、肝臓を酷使します。禁酒して、アルコールも控えましょう。