マラソンに役立つ食べ物ってなんだろう?効率のいい食事とは

フルマラソンを完走したければ、食べ物を意識する必要があります。10キロラン、ハーフマラソン程度のランニングであれば、食べ物の管理なしでも、力技で何とか走り切る事が出来るかもしれませんが、フルマラソンは決して甘いものではありません。食事を制するものが、フルマラソンを制すると言っても過言ではないです。

前日までは、バランスよく食べる事で、体作りをしておくことが良いと思いますが、一番大切なのは、マラソン当日の食事内様、食事時間、レース中の補食タイミングが重要となります。

一つ目は、炭水化物(糖質)です。米、パン、うどんなどになります。人が運動する時に必要なエネルギーで、車でいうガソリンの役割になります。これらを体内で利用するためには、消化吸収してからでないと、利用できません。なので、食事の時間を気を付けましょう。大体3時間前に食べるのが一つの目安となります。二つ目はチョコレートです。脂質、糖質、たんぱく質とバランスよく含まれているので、レース直前や、レース中の補食に便利です。三つ目はバナナです。これもチョコレートと同じく、脂質、糖質、たんぱく質の他に、多くのビタミンを含んでいて、消化吸収も早いので、とても重宝します。

取り方のポイントは、完走タイムによって変わります。実業団などで活躍する選手は三時間以内で完走するので、補食の必要がないと考えます。日々のトレーニングによって、持久力やそれを維持するスタミナなどを既に有しているので、出走三時間程度前に、炭水化物を摂取しておけば良いのです。

私たちの様に、完走を目標にしている長期戦ランナーこそが、補食する必要があるのです。途中でスタミナ切れにならない為に、必ずチョコレートなどを持って走りましょう。出走三時間前に炭水化物を摂取します。出走30分前あたりで、バナナを食べます。レース中盤あたりで、チョコレートを食べます。その他のタイミングでも、空腹を感じたら、バナナやチョコレートを食べてもOKです。

走っている途中で、食べるなんて、胸ぶくれして無理そうに感じると思いますが、フルマラソンでは、お腹が空くので食べれるのです!私の場合、5時間30分で完走したのですが、5時間30分と言えば、日常生活の食事の間隔と同じぐらいです。例えば、朝7時に朝食して昼12時30分に昼食をとるタイミングと同じなのです。何も食べず走るという事は、走り続けた体はエネルギーを使い果たして、途中で燃料切れになり、完走できなくなります。

体が燃料切れになる事は、普段の生活ではまずありません。私は、以前に100キロウォーキングに参加したことが有ります。制限時間24時間で歩き続けました。そこで経験したのが、体の糖質が完全になくなると、足が上がらなくなるのです。気持ちは元気で、急いでいるのですが、足が進まないのです。そこで、炭水化物を食べると、嘘のように足が軽くなり、また歩き出せました。体の限界と言うものが、どのような状態かを体感した一日でした。

余裕のある休日などに、少し空腹で走ってみて下さい。その後、チョコレートなどを食べて走り比べてみて下さい。足取りが違う事に気付くと思います。マラソンでは、上手に栄養補給出来る事が、完走への近道だと思います。特にレース中の食べ物は、自分で持って走る訳ですから、普段から食べなれている物で、かさばらず、栄養価の高い物を選ぶのが良いと思います。CMでもなじみのある、ナッツが入ったチョコレートバーなどは、糖質、脂質が取りやすいので、おすすめします。さあ、お気に入りのお菓子を持って走りましょう。

10キロランニングにエントリーして、大会の醍醐味を味わおう

走るのが板についてきた、今日この頃。外でのランニングも、スポーツジムでのランニングマシンにも、ときめかなくなってきた頃だと思います。そうなったら、10キロランニングの大会にエントリーしてみましょう。走る事の爽快感も分かってきたし、筋トレなどの体作りも頑張ってきた。10キロも自分なりに体験してきた。後は、「どこの大会で走るか!」です。

全国各地で様々な大会が有りますので調べてみましょう。大手のマラソン企画会社のサイトを閲覧すると、簡単に検索から申込みまで出来る様になっています。どこを走っても良いのですが、初めは近場が良いと思います。特に、独走でのエントリーの場合は、大会当日が忙しいのです。レース開始が10時の場合、参加受付がおおよそ2時間前には完了している必要があります。また、着替え、貴重品管理なども自分でしなければなりません。大抵の大会で、更衣室の提供、手荷物預かり所などを設置していますので、そこを利用すればよいのですが、どこも大勢の人でいっぱいですので、余裕をもって早めに会場に行きましょう。

逆算すると、スタートの3時間ぐらい前には現地に到着していなければならないので、朝早い出発となります。これに間に合う交通手段が無い場合は、前日から宿泊しての参加になるので、より忙しくなります。初心者のおひとり様の場合は、初回は近場の大会で慣れていきましょう。一緒に参加するランニング仲間がいる場合は、仲間に教えてもらいながら、ついていけば良いでしょう。

受付を済ませ、着替え終わると、今度はスタートまでの時間が長いのです。大会では、イベントもやっています。見てまわって、大会を満喫してみるのも良いと思います。緊張でそんな余裕のないという人は、軽くウォーミングアップしながら、気持ちを落ち着かせましょう。スタート直前のトイレは、大混雑するので遅くとも、30分前には済ませておきましょう。私も以前、大会に参加した時にトイレ渋滞にハマり、トイレからスタートするという、大失敗を経験したことが有ります。トイレ渋滞には、ご注意ください。

スタートラインに立つと、いろんな人が参加していることに気付きます。老若男女、体の不自由な人も沢山います。いろんな人が、様々な思いを胸に、この大会に参加しています。思いは違えど、皆が完走を目指して走り出します。自分の五感をフル活用して、走り出しましょう。大きな声援を全身に受けて、頬に当たる風を感じたり、季節の景色や、木々のにおいは、あなたにどんな感動をあたえてくれるのでしょうか。

百聞は一見にしかず。とにかく一度参加してみないと、大会の醍醐味は味わえません。感じ方は様々なので、どの様な感動があるのかは、あなた自身で体感してみて下さい。これまでの練習の成果が発揮できる場所です。他人の目など気にせずに、思いっきり走ってきて下さい。ここでの経験が、フルマラソンへの興味を一層かきたててくれると思います。

距離と時間を決めてランニングする事で、走る感覚をつかむ

走る事に抵抗が少なくなってきたら、距離と、時間を決めてランニングしてみましょう。距離だけでもいいですし、時間だけでもいいです、決めたら途中歩いてしまっても構わないので、最後まで走ってください。

ここでの最終的な目標は、10キロ60分で完走できるようになる事です。この距離と時間は、日本で行われる10キロランニング大会で多く採用されている制限時間よりやや短めです。制限時間は、開催場所により異なりますが、都心などの交通量の多い道路を封鎖して開催される大会では、制限時間が55分~60分になる大会も、結構あるのです。

制限時間が1時間30分ある大会でも、途中に足切りポイントが複数ある場合があり、各ポイントの最終通過時刻に間に合わなければ、途中でリタイアとなります。加えて、足切りポイントでの最終通過時間は、かなり早い事が多いのです。例えば10キロランの制限時間が1時間30分で、5キロ地点に足切りポイントがある場合、普通に考えると10キロの半分なので、最終通過時間は45分と言いたいところですが、35分だったりします。

大会に参加する場合は、制限時間と、足切りポイントの有無を確認しておくことが大切です。そのことを踏まえると、10キロ60分で走る事が出来る様になると、おおよそどの大会でも、途中の足切りポイントを無事に通過して、ゴールを目指せるタイムになる訳です。

走る場所は、本番と出来るだけ同じ環境がベストなので、屋外が断然良いのですが、スポーツジムのランニングマシンでも構わないです。距離と時間を決めて走る理由は、心や体にどれだけ走るのかを覚えさせる為なのです。10キロだと、さほどプレッシャーに感じないかもしれませんが、フルマラソンの42キロの距離の場合は、一度ぐらいは体験しておきたいものです。未知の距離は、走り続けていくうちに、いつになったらゴール出来るのか不安になってきます。先の見えないランニングほど、辛いものはありません。だから、体で覚えておくのが良いのです。

10キロ60分が達成できたら、ひと月に1回程度でいいので、定期的に10キロランニングをしてみて下さい。体に10キロの距離と時間の負荷が定着して、走りが安定します。また、走り出して一定時間が過ぎると、足と心肺機能が慣れてきて、体が楽になるタイミングがあるのですが、走り込むことでそのポイントを見つける事が出来ます。

大会では、沢山の人と一斉にスタートするので、いつもより速く走ってしまい、途中で失速する事があります。それと反対で、周りの波に乗って、高ペースで走ってしまっても、バテることなく、いつもより早くゴール出来る場合があります。制限時間ぎりぎりで挑戦しているランナーにとっては、周りの高ペースが助けとなって、無事に制限時間内に完走できることもありますが、自分のペースを知っておくことは、どの様な状況になっても有利ですので、定期的に走り込んで、自分の体が楽になるポイントを見つけておくこと大切です。

走り慣れてきたら、シューズやウエアを新調してみよう

走り始めは、身近にあるもので調達した、シューズとウエア。走り慣れてくると、周りにも目が届くようになるので、他の人のウエアやシューズなどが気になりますよね?そうなったら、そろそろ新調するのも良いかと思います。今まで興味の無かったマラソン雑誌をめくると、カラフルなものから、機能満載のグッズの多いこと、多いこと!

まずは、シューズ選びから始めましょう。マラソングッズで一番重要なのは、靴ですね。靴といって思い出すのは、やっぱり大手ブランドでしょう。価格帯も幅広く、5000円程度から30000万円程度が多く出回っていますね。最近は、オーダーメイドの数も増えてきています。オーダーメイドの場合は店舗に直接出向いて、計測してもらう方法と、自分で計測して申し込むイージーオーダーがあります。オーダーメイドの良い所は、左右それぞれ計測して、ぴったりの靴を作ってくれるので、当然自分にあった靴が出来上がります。

ただ、高価なので、走り始めの皆さんのファーストシューズは、既製品をおススメしたいと思います。5000円程度でも、ブランド品の走りやすい靴は、多数出ています。ポイントは買い方です。大手スポーツショップでも、良いのですが、スポーツ靴専門店がベストです。マラソンの靴を探していると言うと、何足かチョイスしてくれます。同じサイズでも、ワイズの作りが細身のものもあるので、店員さんと相談しながら試着するのが良いと思います。価格の高い靴が、良さそうに見えますし、お店としては高い靴を売りたいと思いますが、こだわりの靴屋さんは、安い靴でもお客さんに合うと思うものをすすめてくれます。

この様な靴屋さんでは、はき方、ひものかけ方も教えてくれます。ひものかけ方一つで、足首が靴にフィットするので、つま先の負担が減りとても快適に走る事が出来ます。

次にウエアです。マラソンシーズンは、秋から春までなので、比較的寒い時期になりますが、マラソンウエアは、速乾性を重視した薄手のものが良いと思います。走り始めは寒いのですが、長距離を走っているとかなり熱くなるので、そこを考慮して選ぶと良いと思います。色は熱を吸収しやすい、紺や黒は控えた方が良いです。また、危険防止の為、明るめの目立つ色を選ぶのがポイントです。

ウエア下は、普段のトレーニング時はジャージでもOKですが、大会などでは、ハーフパンツがおすすめです。上着同様、長距離を走ると、体内で熱がこもるので、熱を発散しやすくする為と、足元で生地がまとわりつかないので、抵抗が少なく走りやすくなります。

下着については、男性の場合乳首がウエアで擦れて痛くなることがあるので、ぴったり着れる下着を着用することをおススメします。下着を着たくない男性は、乳首の擦れ防止の為に、ニップガードという乳首を覆うシールの様なものか、コストをかけたくない場合は、絆創膏などを準備しましょう。

女性の場合は、マラソン用のスポーツブラを選びましょう。女性の胸は、クーパー靭帯で支えられていますが、揺れに弱く、一度伸びたら元に戻らないので、しっかりサポートしておくことが大切です。スポーツブラをすると、胸の揺れが軽減されるので、走るバランスがとりやすく、軽い走り心地が得られると思います。

スポーツジムで走る事が好きになり、ロマンスが生まれる事もある

週末の休みに、公園をランニングしていた自分ですが、日を増すごとに中だるみを感じて、スポーツジムに通い始めました。休日はゆっくりしたかったので、平日の仕事帰りにジムに立ち寄ることにしました。初めは黙々とトレーニングしていましたが、しだいに顔なじみのお客さんとも仲良くなり、ジムに行くのが楽しみになりました。自分専用のマラソンの為のトレーニングメニューを作ってもらい、週5日会社帰りに通っていました。

私の走り出したきっかけは、ダイエットでしたから、スポーツジムは私の必須アイテムでした。週5日は、大変そうに感じる方も多いと思いますが、トレーニングメニューがあるので、その内容をこなすだけでそれ以上のトレーニングはしなかったので、大きな負担はありませんでした。疲れた日などは、「さっさとメニューをこなして帰ろう!」と奮い立たせて通っていました。

慣れてくると、ランニングマシンは景色も変わらないので、退屈に感じる事もありますが、音楽を聴きながら走ったり、隣の人と話しながら走る事ができたりと、他の楽しみ方もあるんですよ。ジムによっては、テレビがついていたりもします。この様に、いろんな設備があるので、スポーツジムで走るのが快適で、だんだん走る事が好きになってきます。

ランニングマシンと屋外のランニングを比較すると、当然ランニングマシンの方が体への負荷が少ないので、スポーツジムで走りが好きになっても、屋外で走りきれるかと言うと、少し不安があるかもしれません。しかし、ランニングマシンでは、計画的に持久力をつけられるので、ここで一定時間走り続ける事が出来れば、距離や速度は変わると思いますが、屋外でもその時間中は、走り続けられるようになります。

スポーツジムのメリットは、トレーニングしたい人が集まる場所ですから、独走の孤独や、忍耐を感じにくく、長続きしやすいことです。また、達成感を味わいやすい場所なので、そこでその感情を共有する仲間が増えると、ロマンスも生まれる事があります。

大昔の話になりますが、私もその一人でありました。インストラクターの人が親身にメニュー作りをしてくれたのがきっかけでした。お客さん同士のロマンスも、結構ありました。デートはマラソンとか、スポーツショップめぐりなど、少々マニアックになる傾向がありますが、スポーツという共通点で始まったロマンスは、飾る事が無く、その人の本質が見えるので、はつらつとした良いお付き合いが多いように感じます。生涯の伴侶を見つけた人もいます。

彼氏彼女を見つける為に、スポーツジムに行く必要はありませんが、仕事ばかりの毎日で、人との出会いや関わりが少ない人は、マラソントレーニングの為に、スポーツジムを利用してはどうでしょうか?マラソンを通して、信頼できる仲間が出来る事がありますよ。仲間が出来ると、走る事への興味も一層増し、毎日スポーツジムに通い、走ることが楽しみになるはずです。

明確に体力をつけたいなら、スポーツジムを利用するのもよし

走り始めた頃は、自由気ままに走っているだけでも、爽快感、充実感は得られます。時間も距離も自由に設定して走る事は、長続きの秘訣である反面、目的意識が薄まっていくと、サボってしまう可能性があります。そんな時は、気分転換に、スポーツジムで走ってみましょう。ジムでは、ランニングマシン以外にも、筋力マシンなど、全身を鍛えるための道具が全て揃っています。また、お風呂やシャワールームを完備している所が多いので、これを楽しみに、利用するのも良いと思います。

スポーツジムの利点は、計測出来る事です。ランニングマシンなら、時間、時速、距離、消費カロリーまで表示されます。勾配を走るように、負荷をかけれる機械もあります。筋肉トレーニングについても、重さが調整できますから、自分が今どれぐらいの力量かを、目視で確認できるので、とても便利です。

体重計に毎日乗る事で、体重が減るという、ダイエットを聞いたことが有りますか?ここでも、脳内麻薬が活躍しています。減っていく体重の数値を見る事でエンドルフィンが分泌され、それが喜びとなり、無意識に食事の量が減っていくので、強い我慢をすることなく体重が減っていくというものです。スポーツジムも同じで、数値で結果が出るので、エンドルフィン作用でやり続ける事ができ、現在の自分の運動能力も測る事ができるので、明確に体力をアップさせる事ができます。加えて、スポーツジムでは、インストラクターが常駐しているので、マラソンの為のトレーニング方法の相談をすれば、独自のメニューを組んでくれたり、いろんなサポートをしてくれます。

ここでおススメするマラソンは、「走るのが嫌いな自分でも完走出来るマラソン」ですから、筋トレが必須ではありません。それに、ただひたすら走るだけでも、必要な筋肉は徐々に鍛えられていくので、マラソン完走は可能です。それでもスポーツジムを紹介するのは、独学での練習に限界を感じた場合に、挫折しない為の方法として伝えておきたかったからです。

スポーツジムでは、独り黙々とトレーニングできますし、誰かとコミュニケーション取りながらトレーニングすることも出来ます。必要に応じて、アドバイスを受ける事もできるので、とても便利です。お客さん同士の交流が苦にならない人は、そこで仲間を作るのも楽しいですよ。一緒にマラソンに参加する機会もでき、マラソンでの辛さや、感動を共有できる人がいることは、やりがいにつながります。また、自分の知らない知識を持っている人も多いので、情報交換の場になり、マラソンの知識を高めるのにもってこいです。

スポーツジムには、月契約の会員制の高価なものから、使用ごとに支払う市町村の管理するスポーツセンターなどの低価格なものまでいろいろあるので、自分の利用頻度と生活に合ったジムを選ぶのが良いです。店舗によっては、一日体験や、見学も実施していますから、そういうものも参考にしましょう。

走る事の爽快感が体に染み込むと、ランニングが好きになる

まだ、走ってない人や、走り始めたばかりの人は疲労感ばかりで辛く感じるかもしれませんが、走り終わった後の爽快感を是非体感して欲しいのです。

私が学生の頃走っていた時は、疲労感と、喉、鼻といった粘膜部分が焼けたような感覚に襲われ、次の授業を受ける気力も失せたものです。走っても疲れが残るだけなのに、爽快感だなんて、ただのキレイごとだと本気で思っていました。それが、体でこの感覚を覚えてしまうと、やみつきとまでは言いませんが、運動不足などになると「あー走りたい!」というセリフを言ってしまうようになるのです。

ランナーズハイという言葉を聞いたことはありますよね?長時間走り続けていると気分が高揚してくることです。エンドルフィンというモルヒネに似た神経伝達物質が分泌され、爽快感につながるというものです。脳内麻薬とも言われており、苦痛などから解放し多幸感をもたらすことからそう言われています。脳内麻薬と言っても、怪しい薬ではなく、体内に自然発生するものですので、当然害などはありません。走る事で疲労が増して、苦痛物質が増えると、脳が辛さを爽快感に変えていただなんて、走る事が好きになるまでは、思いもしませんでした。という事は、私もこの脳内麻薬によって、マラソン好きになったのでしょうね。人間の体って、上手くできてますよね。外からの刺激に対して、自己緩和できる能力を備えているのですから。

上記のことを踏まえて考えると、走る事の爽快感が体に染み込めば、ランニングが好きになるという事になりますよね。では、どうやって走るかという事です。長時間走り続けているとエンドルフィンが分泌されるのですが、全くの初心者の場合は、少しの時間走るだけでも、効果があると思います。今まで、体を酷使することなく生活してきたのですから、10分走り続けるだけでも体にはかなりの負荷がかかっています。これを、エンドロフィンが分泌されるスイッチとして、10分間ランニングからはじめてみましょう。

私の体験から言うと、走った後は脱力感と開放感でなんとも言えない爽やか感で満たされます。これが、ランナーズハイなのかなと思います。感じ方には個人差があると思いますので、どんな感じなのか体感したい方は、是非走ってみて下さい。

10分ランで、気持ちよさが実感できたら、1分ずつ走行時間を増やして行きましょう。時間を増やすタイミングは、自分の体が教えてくれます。走り慣れて、体に耐性が出来てくると、10分ランで満足出来なくなってきます。もっと爽快感を味わいたくて、走りたい願望が出てくるはずです。その時が、時間を増やすタイミングです。ここでは、時間で話をしましたが、距離を測って走っても良いと思います。自分の走りやすい管理方法で構いません。大事な事は、急激に負荷をかけないことです。体が爽快感を覚える前に、プレッシャーで挫折する事になります。急がば回れで、ゆっくりいきましょう。その方が、足腰を始め、体の器官を故障する事なく、心技体が成熟していきます。

ダイエット目的のジョギングで、走る事が好きになることは多い

マラソンを第一目標にすると、挫折しやすいというのなら、いったい何を目標にすれば、走るのが好きになるというのだろうか?

目標が大きすぎると、中々続かない事が多いと述べましたが、別の目的で走り始めて、それがきっかけで好きになる事も大いにあります。私の場合はダイエットでした。思春期に食べたいだけ食べた体は、社会人になってもそのままでした。リンゴダイエット、サプリメントダイエット、断食ダイエット、流行のものは全て試しましたが、ダメでした。

分かりきった話なのですが、食事の量とバランス、運動をセットで行わないと、ダイエットは上手くいきません。私は、食事制限は辞めて、思いきって走る事にしました。もちろん、格好、時間、距離など決めずに走りました。2日に一度のペースで走りました。最初は10分ぐらいで始めました。2週間ほどすると、体重が減り始めました。体重計に乗るのがだんだん楽しくなると、食事に対しても意識するようになり、自然と暴飲暴食が少なくなりました。走る時間も徐々に伸びて、3か月後には1時間程度走れる様になりました。

体重が減る喜びで、ジョギングが楽しくなり、またジョギングする事で、さらに体重が減るという嬉しい連鎖反応が始まりました。体重が減った事で、心肺機能も良くなり、足の負担も軽減され、走行距離、時間も伸びていきました。そして走り終わった後の、脱力感の気持ちいいこと。ここまでくると、雨などで走れない日が続くと、走りたくて
うずうずしてきます。

ふと気づくと、ダイエットの材料に過ぎなかったジョギングが、趣味のジョギングになっていたりします。ダイエットの大敵は、リバウンドです。しかし、ジョギングが趣味になってしまえば、リバウンドの恐れもなくなります。なんと素敵な一石二鳥!ことの始まりはダイエットで、嫌々走っていても、走る事が好きになる可能性は十分あります。好きにならなくても、走る事への苦痛が無くなると思います。

マラソン選手の場合、体力・技術の充実している20代後半~30代前半で好タイムが出るのに対し、市民ランナーにおいては、30代以上の中高年者が好タイムを叩き出している場合が多いのです。マラソンは全身を酷使するので、単純に体力の優劣で考えれば、加齢するほどタイムは落ちると言う理論になる訳ですが、精神面なども大きく影響しているのでしょう、マラソン後半戦で、どんどん追い抜いていく中高年者の脚力のすごさを目の当たりにして脱帽しました。これも、細く長く
地道に走り続けた結果なのだと思います。

知人の中高年者ランナーに始めたきっかけを訪ねたことがあります。その人は、人間ドックの結果が良くなくて、運動不足解消の為に始めたのだそうです。それが、いつのまにやらフルマラソンを走るまでになっていたという事です。誰に勧められた訳でなく、一度挑戦してみたくなったそうです。人それぞれ目的が違えど、走る事に楽しみを見出すと、いずれマラソンの道にたどり着くのです。

格好、時間、距離を決めず、とにかく走れるだけ走ってみる

何かを始めるにあたり、「格好から入るタイプ」などと、言う人がいます。マラソンする事を決意し、服装から、時間、距離、はたまた場所まで、綿密に計画を立ててチャレンジする人もいると思います。ただその反面、マラソンする事を、第一目標にしてしまい、その目標の大きさに、挫折する人が多いのも事実のようです。私の場合、走るのが嫌いだったので、まず目標にする事は無か有りませんでしたが。(笑)

テレビで見る、実業団のマラソン中継の2時間30分さえ見続ける事の出来ない人間が、未知の距離、時間をかけるマラソンを完走するなど、全く想像できませんよね。だから、構える事なく、突然走り出しました。天気のいいある日、お菓子をほおばりながら、テレビを見ている時にふと思いついて、走ってみました。さすがにスカートで走るのは変だと思ったので、そこらへんにあったジャージと、スニーカーで外に出ました。その時は、春先で気候も良かったです。そんなに長く走る気はさらさらなかったので、携帯と小銭だけ持って走り出しました。五分程で、疲れて歩きましたが、普段と違う行動をとったので、何だか爽やかな気分になりました。

物事って、最初の取っ掛かりが大切だと思います。初体験が気分の良いものであると、その体験を心身が記憶するので、長続きするようです。思い立ったら走ってみましょう。格好、時間、距離、場所、何にも気にしなくていいんです。構えずにやってみて下さい。毎日会社と家の往復で、休日は自宅で寝てばかりだった私は、このままでいいのかと思いながら、構えてしまうと何もできませんでした。何をやるにしても、準備とか順序とか必要だと思っていたからです。

歩く事も、走る事もそうですが、スポーツの中で一番簡単なんですよね。体が不自由な方にとってはとても大変な事ですが、お陰様なことに足の不自由がなければ、一番簡単にできる運動ですよね。気晴らし、散策、ダイエット、理由など何でもいいのです。まずは、一歩駆け出してみて下さい。100mでいいのです。後は歩きでもOK。好きなだけ走ったら帰りましょ。「もっと走りたいなあ」とか、「もっと散策したいなあ」と、感じるぐらいでやめるのがベストです。これが次に、「また走りたい!!」に繋がります。この、次への興味こそが、継続力となり、走る事の楽しみ実感になっていきます。

注意しておきたいのは、その日一日で完結しないようにすることです。特にダイエットの為のランニングの場合、初日はやる気満々で、結果を先急ぐあまり、1日目にして、やりすぎ&疲労困ぱいの為、あっけなく挫折するものです。お恥ずかしながら、私も何度も経験していますので、間違いないと思います。

まずは、思い立ったら走ってみてください。乗り気じゃない日は、走らないでください。自由な発想で、気ままに走るのが最高。日課とか、決まりも必要ですが、皆さん、社会で毎日縛られているのですから、走る事ぐらいは、縛らないで自由にするのが良いと思います。

ウォーキング、ジョギング、ランニングの違いってなに?

マラソン大会と言うと沢山有りますね。国際、国内、実業団のマラソンを始め、市民マラソン、学校行事マラソンと言ったものを耳にします。走る事によって心肺機能も強くなるという事で、幼稚園、保育園でもマラソンが積極的に取り入れられていますね。

さて、マラソンと言って思い出す距離は、42.195キロです。では、自分の身の回りで行われているマラソンって全部が42.195キロでしょうか?違いますよね。園児が42.195キロ走るなんてありえません。よくよく見ると、10キロマラソンとか、10キロジョギングなんて書かれていたりもします。中には、10キロランニングもあったり。

ジョギング、ランニング、マラソン、何がちがうのでしょうか?ウォーキングとは、有酸素運動の代名詞とも言える、「歩くこと」です。速度とかの規定などはありません。競技や大会などを目的にした場合は、散歩やショッピングなどとは、区別する場合があります。歩くことで積極的に息を吸うので、体内に酸素を取り込み、筋肉を使い、カロリーを消費することになるので、健康増進、成人病予防に注目されています。

ジョギングとは、ウォーキングより早く、会話が出来る程度のスピードで走る事を指します。ランニングよりは遅いスピードになります。ウォーキングに比べて運動量が増えるので消費カロリーが増えます。体力づくり、ダイエット目的の方で、ウォーキングに慣れたら、ジョギングを取り入れるのも効果的だと思います。

ランニングとは、時速12キロ程度(1キロ5分で走るという事!!)などど、定義はあるようですが、普段の走りの中で厳密に時間を測る人も少ないでしょうから、ジョギング、ランニングどちらの言葉を使っても問題無いように思います。ジョギングよりやや早く、やや長い距離を走るのがランニングと考えてよろしいかと思います。

マラソンとは、42.195キロを走る、陸上競技の名称になります。マラソンの名前の由来は、ギリシャの故事にある、紀元前のマラトンの戦いからきているそうです。諸説があるそうですが、勝利を伝える為に40キロの道のりを、激走して伝えたという言い伝えが有名なようです。日本では、道路を使用して行う、ランニングの大会には、総称してマラソンと言う事が多いようです。

マラソンには、42.195キロのフルマラソン。21.0975キロのハーフマラソン、10.54875キロのクウォーターマラソンがあります。私自身未知の距離となりますが、フルマラソンを超えた、ウルトラマラソンなんていうのもあります。生きているうちに一度は体験してみたいと思うのは、私だけでは無いと思います。体力の事を考えて、出来れば60歳までには体験してみたいものです。

まだ走り慣れていない人からすると、限りなく遠い距離に感じますが、これが、走る事に目覚めてしまうと、ドキドキワクワクの距離になります。どうして、ハマっちゃうのかは、これから読み進めてもらうと、分かるかと思います。